長年探してきたアイツが漸く手元に転がり込んできました。
はい。前から欲しがってた、Cosina Voigtlander Color-HELIAR75mm F2.5SLです。CP+2012の時に、F1.8の一眼レフ対応のがサンプル展示されてから中の人すら忘れてしまってた様なので、これをずーっと狙ってました。が、しかし。この玉、本当に流通量が少ないのか、中古市場に張り付いてても全然出てこない。出てきてもFD用とかM42用、はてまたMDやOM用は出てくるのですが、Ai-S仕様のは全くと言っていいぐらいサッパリな状況が続いてます。
何の気なしに、某ショップを眺めてましたら……ありました。状態はほぼMint。外装や光学系ダメージなし。マウント擦れあり、純正F&Rキャップ、保証書、元箱付きでお値段はゴニョゴニョ。相場よりほんの少し高めでしたが、これ逃したら本当に次会えるのは何時か分からなかったのでGOしました。
4本並べてみた
12時の方角、時計回りの順でNOKTON58mm F1.4SLII N、今回入手したColor-HELIAR75mm F2.5SL、Ultron40mm F2SLII N、そしてAPO-LANTHAR90mm F3.5SLIIです。こうして4本揃うと壮観です。え?20mmと28mm、あと125mmと180mmがないって??流石にもういいです……。
早速試射。しかし予想外な結果に
どこかで、APO-LANTHAR90mmのベースになったとの記述を見かけ、あーAPO-LANTHARと同じ感じならラクだなぁと思ってたのですが、試射一発目でいきなりその思惑は外れる結果に。
この辺はいいのですが、とにかくピント合わせがシビアです。まるでUltron40mmを操ってる時のように、ジャスピンが見にくいです。おまけに電子接点がないので絞りリングでの絞り*1なんですが、なんとコレF2.5の次はいきなりF4。しかも中間はない。一応F2.5とF4の感覚が広く、F2.8には設定出来ます。が、これ以外は1EVステップ。これはちょっと*2ツライ。
そして絞り解放付近だととにかくピント面が分かり辛く暴れます。が、ハマればばっちり。ちょっとしっかり使い込んで癖をつかんでいかないと厳しそうです。楽しめそうだ。
以下、作例です。基本的に現像時に明瞭度+20した以外はLR上で弄っておりません。何かの参考になれば幸いです。
絞り解放。光が弱い所ではしっかりトーンを描き分けられてます。これ、フードでしっかり対策すればもちっといい結果が得られそうです。
条件にもよりますが、F4でカチッと締まりピント面からもしっかり立ち上がってきています。この辺りの絞り値での使い分けがこのレンズの使いこなしのコツになるのかな。やっぱりトーンの描き分けは秀逸です。ベタッとしないのは○。
強光源の元で試すことは出来ませんでしたが、これはこれで。ちょっと使いこなすのに時間が掛かりそうなので、しばらくこれを使い込んでみようと思います。