前回のエントリーの通り、X100Tを手に入れてからちょいちょい使用してるのですが、再びClassicChromeをよく使うようになってきたので、個人的な覚書も兼ねてこのエントリーを書いてみようと思います。
ClassicChromeとは?
富士フィルムのデジカメで、X-TransCMOS II世代から搭載*1されたフィルムシュミレーションです。富士フィルム公式ページでも触れられてますので、概要とかはこちらを参照
fujifilm-x.com
ユーザーを育てるフィルムシュミレーション
上記のリンク先は、実は今回のエントリーを書くに辺り初めて見ましたが、この一文"ユーザーを育てる"ってのが凄く引っかかってます。そうなんです。ClassicChromeって、セッティングせずに使うと、ものすごーく微妙なフィルムシュミレーションなんですよね。ハイライトは途切れた様に飛ぶし、シャドーは割とあっさりと潰れるし、色の濁りに癖があり、シャドー部で変に捻じれるし……というのもあって、X-T1以降、偶に使うだけで全然使ってませんでした。で、最近X100Tに乗り換えた時に『PCでRAW現像も面倒臭くなってきたし、JPEG撮って出しで追い込みをしてみよう』という考えで、苦手にしていたClassicChromeも設定を追い込む事で、きちんと再評価出来るのではないか?と思って使い込み始めました。自分自身の知識のアップデートも兼ねてです。
まだ試行錯誤中ですが見えてきたものはある
さて、文章だけじゃなく作例もぼちぼち貼っていきましょうか。
JPEG撮って出しの状態に、周辺光量落ちだけをレタッチで追加はしてますが、色合いはそのままです。ここの写真で自分が設定しているClassicChromeのセッティングを書き記しておきます。
- ハイライトトーン:-1
- シャドートーン:0
- カラー:-1
- シャープネス:+1
- ダイナミックレンジ:200%
- ホワイトバランス:AUTO(R+1)
ClassicChromeは赤の渋みが残るフィルムシュミレーション(青は濁る)なので、それを活かしたセッティングになります。彼是触ってて気付いたのは、フィルムシュミレーションでClassicChromeを触る際はホワイトバランスはAUTOが一番いいという点です。そして色合いをWBシフトで調整していく。そしてダイナミックレンジは最低200(つまり感度は最低でもISO400)で撮るという点です。ClassicChromeのネガな部分を潰しつつ、赤い渋みは残していこうという場合のセッティングになります。ただフジは赤色が元々飽和しがちなので、極端にRをプラス補正するととっ散らかる気もします。ここは要追検ということで一つ。
撮る被写体によりますが、ClassicChromeはハイライトが飛びやすいという基本的な部分は変えられないので、撮影時にアンダー振り気味を意識して撮るとイイ感じのが出るのかなとは思います。元々アンダーに振って露出を切り詰めるのが好きな自分には、確かに相性良いのかもしれません。そして露出切り詰めてシャドーがより潰れやすくなる点を、ダイナミックレンジ補正で補ってやるという感じになります。感度をもっと上げる必要があるときはDR=400%でいいのかもしれませんね。
そして青に振ってみると面白い描写になる
赤の渋みを活かすのが上のセッティングならば、逆があってもいいじゃない。ということで青にやや極端に振ってみたショットがこちら。
セッティングはこんな感じになります。かなり極端なWBシフトになります*2。
- ハイライトトーン:-1
- シャドートーン:0
- カラー:-1
- シャープネス:+1
- ダイナミックレンジ:200%
- ホワイトバランス:AUTO(R-2,B+4)
こちらの青に振る方が使いやすいかなとは思います。なんかインスタのフィルターを意識したような色味でどうか??と思う点はありますが、個人的には刺さる色合いになってるかなと思います。なお撮影時はこの色合いではなかったので、カメラ内RAW現像を使って後から微調整しました(笑
カメラ内RAW現像で欲しい色を見つけて、カスタム編集で登録したという流れです。
どこかの弓道場にて。青系に振ってみると、意外と被写体を選ばないなという感じがあります。ClassicChromeの特徴をややスポイルしてるのですが、それはそれで。気持ちイイ感じに撮れればそれでOKなので。
という感じのエントリーでした。皆様はどんなフィルムシュミレーションの設定をしていますか?良かったら教えてください。