激安とかそういうレベルではないのだが
今年の1月ぐらいからチラホラと噂になっていた、富士フィルム純正ストロボEF-X500の話です。元々の定価が6万円弱の高級*1ストロボで、デビューしてからまともにレビューを見かけなかったストロボです。それが現時点で最安値7000円以下。正直『パチモンか?』というレベルのお値段ですが、ちゃんと正規品です。付属品はほぼ完備*2で、他にポーチ、ディフューザー、ミニスタンド、取扱説明書が付属します。
なんでEF-X500が今になってこんなに安く大量に放出されているのかはここでは割愛するとして、とにかく簡易レポートをばと。
基本装備充実。そして何気に実力派
箇条書きでポイントとなる仕様を書いていきます
- このサイズでガイドナンバーは50*3。
- 防塵防滴仕様
- ズームヘッドのマニュアルズーム可能
- リサイクルタイムが標準で最速2.5秒
- 別売りのバッテリーパック、EF-BP1がある
- 配光優先照射可能
- FP発光、マルチパス発光機能あり
……実はまだまだあるのですが、ざっと書いただけでもこれだけの機能が詰まってます。他にもヘッドが金属製で冷却に配慮されてたり、マニュアル発光時に光量1/512という微小発光可能というのが地味に高ポイントだったり……
EF-X500、通電時。TTLモード pic.twitter.com/kP6fTKZdqC
— mikanX4 (@mikanX4) February 21, 2022
スイッチを入れるとこんな感じ。モノクロ液晶に、欲しい情報は一通り表示されています。超シンプルで必要最小限の機能に絞りに絞ったNissin i40とは対極で、各社のフラッグシップストロボ同様の操作性を誇ります。個人的に、ストロボ照射距離が表示されるのが地味にありがたいのです。ポートレートで一発目の設定を探るのに、これのあるなしはかなりの違いですので。
そして電源ボタンにロック機構がついてます。電源ボタンを含めて、ボタン周りの造りもカチッとしてて好印象。そしてレスポンスがとにかく良いです。ストロボ、レスポンスの悪いやつを使ってるとイライラしますからね……
個人的に少し使って気になった点は、スタンバイや電源OFFにすると設定がクリアされてすべて初期状態に戻ってしまう点。TTLやマニュアル調光など、発光モードは堅持されますが、調光補正ならびにズーム設定は解除されます。特にボディと同期して自動スタンバイの設定になってる場合、頻繁に設定が初期化されるので、その点だけは大変気になりました。自動スタンバイをなしの設定にすれば、多少はストレスも軽減されます……ここだけは、どうしてその設計にしたのだと言いたい部分ですね。ここと下述のワイヤレスライティングの部分以外に欠点らしい欠点はないかなと思います。
【注意】
あれこれと良い事尽くめなEF-X500ですが、注意点が一つだけ。EF-X500も昨今では当たり前のワイヤレスライティング機能も有しているのですが、こいつは光学式ワイヤレスライティングになります。後継製品のEF-60(Nissin i60AのOEM)とは違い、電波式ワイヤレスライティングではありません。勿論互換性はありませんので、NissinのAir10sやAir1では、そのままではどうやっても光りません。まぁコレ買う人なら、その辺り承知してると思いますけどね……対応してるのはCactus V6Ⅱぐらいですし迷うこともありませんが。
結論。取り敢えず買っとけでFA pic.twitter.com/nNUgA3eBzn
— mikanX4 (@mikanX4) February 21, 2022
最後にX-H1にポン付け写真。取り合えず富士フィルムユーザーは頭空っぽにして購入しとけでOKかと思います。
それにしても、Nissin i40を酷使してきて結構くたびれてきてたので、良いタイミングでした。まさにお買い得。でもワイヤレスライティングを組みたいのなら、現行のNissinかGodox買っとく方がいいです。あくまでクリップオンで遊びたい人向けということで。