唐突ですが、マウントアダプターのお時間です
レンズとボディのマウントは直結に限るね
そう公言して憚らない僕ですが、マウントアダプターを買いました。しかもスマートアダプターの雄、Fringerです。
定価ではなく、某所にて市場価格の8割ぐらいで出てるのを見つけてポチッとしてしまいました。これでもメーカー保証付きです。
スマートアダプターの利点
さて、ここで昨今流行りのスマートアダプターの利点を軽くおさらいです。
- EXIFが記録される
- ボディから絞りが制御出来る
- AFが駆動できる&手振れ補正も使える
僕が注目したのは上二つになります。
手持ちのCosina Zeiss&Voigtlanderは、そのデザインからフジのカメラにバッチリ似合うのですが、如何せん唯の筒なマウントアダプターでは当然連動は何もありません。勿論、絞りリングが搭載されているので使えなくはないのですが、1/2EVだったり1EV刻みなんですよね。使い辛いんですコレが。スマートアダプター経由なら、ボディから1/3EV刻みで絞りが調整出来るのでニッコリ。
またEXIFがキチンと記録されるのが非常に大きいです。あとで見返して『これレンズ何で絞り値なんだっけ??』って画面と睨めっこするのは、苦痛以外の何物でもありません。これだけで、スマートアダプターの価値があるというものです。
2021/2/23追記
対応リスト外のレンズは、Exifのレンズ情報部分がおかしくなります。Zeiss Distagon T*2/28ZF.2とSIGMA APO Macro 150mm F2.8EX DG OS HSMで確認。
AFや手振れ補正ですが、本来はこちらに着目すべきですが、まぁ動けばラッキーぐらいにしか思ってないので僕的にはそう重要ではない機能だったりします。
Fマウントはスマートアダプターが作りにくい
では本題のFR-FTX1について。その前に、Nikon Fマウントのスマートアダプターが少ない理由を書いてみたいと思います。その最大の理由は『絞り連動レバーを動かす為のモーター内蔵によるコストアップ&精度確保の問題』だと僕は思ってます。
世の中にEFマウントから他のミラーレス機のマウントへ変換するスマートアダプターは大量に出ていますが、これはEFマウントが完全電子マウントだから。無茶苦茶な言い方をすると、通信プロトコルを読み替えて寸法合わせればそれで成立してしまいます。一方Fマウントは、前述の絞り連動レバーの存在があります*1。コストアップはスマートアダプター製造メーカーも避けたがるでしょう。精度も出さなきゃいけないので余計にコストアップ……そうなると、やっぱり出ませんよね。現に、Fマウントのスマートアダプターは、Eマウント用のCommilite製とこのFringer FR-FTX1だけになります*2。そう、選べないんですよね。あるだけラッキーと思いましょう。
FR-FTX1について
話を戻して、FR-FTX1についてです。製品にガタツキとか製品に不安を感じさせるような作りを感じません。手に取って『ちゃんと作ってあるんだなぁ』と感心しきりです。AF-S Micro NIKKOR 60mm F2.8G EDだけマウントしようとしたら渋かったのですが、これは個体差レベルでの話でしょう。そういう辺りは割り切りが必要な代物だというのは忘れない方がいいですね。
さて、ファームウェアですが、このエントリーを書いている時点で1.20がリリースされていますので装着前にさっさとアップデート。USBをPCに繋いでアップデートファイルを放り込むだけでアップデート完了。非常にスマートなやり方です。Frigenrは、公式HPでかなりのハイペースでファームウェアをアップデートしているので、定期的にチェックする事をお勧めします。
www.fringeradapter.com
こちらのレンズリストに掲載されたレンズですと、PDAF、つまり像面位相差AFが使えます。リストになくてもAFは駆動出来ますが、レンズ内モーター内蔵レンズに限定されます*3。Dタイプでも超音波モーターを内蔵したAiAF-S NIKKOR 300mm F4D ED-IFみたいなレンズもAF駆動可能です。
さて、上の写真の組み合わせで早速動かしてみました。実にあっけなく絞りが連動し、EXIFにレンズ銘と焦点距離、絞り値が記録されます。実に便利です。いや便利すぎて逆に違和感あります(笑
実際の使用感とかは、また時間のある時に少しずつ試していこうと思います。